2級試験が難しい理由

試験の難度に関連することでみなさんが気になっているのは、日商の3級と2級の難度がどれほどの差があるのか、ということではないでしょうか。

繰り返しとなりますが、3級は簿記の基礎知識を問われる試験であり、書店にも「1週間で合格する日商3級」などといったタイトルの書籍が並んでいるとおり、大半の方が2~1ヶ月程度学習すれば合格レベルに達する内容です。

対して2級といえば、その難度がけっこう上がるといってもいいでしょう。その理由は、3級よりも出題される内容が広がり、質が高くなることに加え、〝異なる科目〟が出現するからにほかなりません。

2級には異なる2つの会計知識が必要

ちなみに、3級で問われる簿記知識は商業簿記に関する知識です。商業簿記とは、例えば、「A商店がB製菓から100円で商品を仕入れ150円で販売した」など、取引先や客などの社外との外部活動を経理簿に残す技術です。

2級においてメインで問われるのも、この商業簿記であることには変わらないのですが、それに加え工業簿記という異なる科目の知識を問われるのです。

商業簿記が社外との外部活動における記録に対し、工業簿記は社内の内部活動における記録です。

例えば、B製菓メーカーが原材料を仕入れ製造し出荷する、その一連の活動にかかる経費を計上するもので、もっとも重視されるのがひとつの製品にかかる純粋なコストを算出する原価計算となります。

難しい理由

つまり、日商2級には2つの会計知識とスキルが必要となり、それが前ページに紹介した2級と3級の合格率の違いに現れているのです。また、一般的には商業簿記よりも工業簿記の方が難しいといわれています。

しかし、そんな情報を鵜呑みにして、工業簿記に対して苦手意識を持つ必要はありません。単純に勘定科目と仕訳のルールが増えたというくらいのとらえ方でいれば良いのではないでしょうか。
商業であれ工業であれ、簿記であることには変わりません。おかしな情報に捕らわれることなく、前向きな気持ちで学習に励んでほしいと思います。

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