日商簿記2級取得者の求人状況

さて、このページでは少し辛口のメッセージを発信しておく必要がありそうです。
日商簿記の2級取得と求人状況の実際についてです。
「経理職への転職を考え簿記の資格を取ったのに。こんなはずじゃなかった…」となってしまっては、当サイトの管理人にしても責任を感じてしまいます。
言いにくいことですが、はっきりお伝えしておかなければなりません。

日商簿記の2級が経理の実務に直結した資格だということは、決して間違いではありません。しかし実際の求人条件を見ると、転職の場合は日商簿記2級だけでは、経理職への転職に有利だとは言いにくいのです。

なぜなら企業の多くは、「日商簿記2級+経理職での実務経験」がある人に入社して欲しいと考えているからです。
このことは何も経理職にかぎったことではありません。中途採用で企業が求めている要素は一般的には「即戦力」なんです。

このことは、以前は中小・零細企業に顕著でしたが(未経験者を時間を掛けて育てるだけの体力がないからです)、最近はある程度規模の大きな企業でも、即戦力を求める傾向が強まっています。世界の中での日本の産業市場の動向を感がえますと、致し方のないことかなという感じがしなくもありませんが…。

ただ、「経理職の実務経験」が必須かどうかは、みなさんの年齢によっても変わってきます。20代半ば前後までの若いみなさんなら、経理の実務経験がなくても、もっと言ってしまえば日商簿記の資格がなくても採用対象となることは十分に有り得るのです。

みなさんは少し驚かせる事実をお話ししますが、いま新卒者は、10人中4人が最初に入社した会社を2年以内に去っていきます。就職活動を終え働き先が決まれば、落ち着いて将来を目指せる、とはどうもいい難い時代のようです。

「第二新卒」(新卒時から3年以内の人)という言葉が定着するようになってからは、20代の若さであれば、広くポテンシャル採用を行う会社が増えていることも、一方でまた事実なのです。

20代の若さで日商簿記2級の資格を持っているのであれば、経理の実務経験がなくても採用に至るチャンスは十分にあります。幸運も信じて諦めないでほしいと思います。