簿記2級・3級の合格率
簿記検定の種類
合格率の話に入る前に、団体ごとの簿記の検定について整理をしておきます。
簿記の検定には、実は3つの種類があるのです。
一番メジャーな検定は「日商簿記」です。これは日本商工会議所が主催している試験で、みんなが”簿記検定”と呼んでいるものは、一般には日商簿記を指すと思ってまちがいないでしょう。
ほかに経理専門学校生を対象とした「全経簿記」や、商業高校生を対象とした「全商簿記」があります。
当サイトでは、「日商簿記」を基準に合格率や難易度などの解説をしていますので、そのことを頭において読み進めてくださいね!
2級と3級の合格率
ではさっそく、簿記検定の合格率の話を始めます。まずは近年の3級検定の結果から見てみましょう。
日商簿記3級の試験結果
開催日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2020年 2月 | 76,896名 | 37,744名 | 49.1% |
2019年 11月 | 80,130名 | 34,519名 | 43.1% |
2019年 6月 | 72,435名 | 40,624名 | 56.1% |
2019年 2月 | 80,360名 | 44,302名 | 55.1% |
2018年 11月 | 88,774名 | 38,884名 | 43.8% |
日商簿記の検定試験は毎年3回行われています。
毎回の受験者は10万人近くになることがわかりますよね。こうやって見てみると、簿記の資格はいまも相変わらず人気が高いことが一目瞭然です。
平均の合格率は、40~50%台と考えておいていいでしょう。試験の開催日により、出題の難易度にもばらつきがあって、受験者の半数以上が合格する回も、合格者が3割にも満たない回もあったりするのです。
このデータだけから判断しますと、「簿記3級は簡単」とは、一概には言えない気もしますが、みなさんはどんな印象を持ちましたか?
それでは日商簿記の2級の結果へ移ります。
日商簿記2級の試験結果
開催日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2020年 2月 | 46,939名 | 13,409名 | 28.6% |
2019年 11月 | 48,744名 | 13,195名 | 27.1% |
2019年 6月 | 55,702名 | 10,666名 | 25.4% |
2019年 2月 | 49,776名 | 6,297名 | 12.7% |
2018年 11月 | 49,516名 | 7,276名 | 14.7% |
簿記3級と比べてみますと、受験者数も合格率も急に下がっているのがわかります。合格率の高い回でも、合格者は30%ほどですから、かなりむずかしそうですね。
簿記2級の受験者は、3級資格の取得者かもしくは、実務等で3級の知識を身につけている人がほとんどです。その前提があって、平均合格率が20%前後ですから、これは難易度の高い試験であると考えておくべきだと思います。
だけど、就職活動等で簿記の資格が評価されるのは、最低2級からだといわれています。